木を見て森を見て林を見て

LUCK値で生き延びる

8ヶ月行く予定だった海外インターンを5ヶ月でやめた話

3行まとめ

  • 色々考えてインターンをやめることにした
  • 別のインターンが見つかればそこに3ヶ月行き,見つからなければ日本で放浪する
  • 現在はインターン先が見つかっておらず放浪している

(3100文字,目安時間6分) 

 

やめた理由

これ以上技術的な向上が見込めないと思った

 自分はインターンに対して自分のできるこを増やすことを求めていたが,実際には技術的に難しくないことを愚直にやり続けることが多かった.ここにミスマッチを感じた.

 また,スタートアップなので100%の結果を出すよりも80%, 70%の完成度でいいので2倍の速度でやってくれという要望が強かった.この方針は今の自分には合わなかった.しかしがなら,この経験は偏屈なエンジニアにならずに,会社にコミットするエンジニアになる上で良い経験だったと思う.

 加えて,働く社員の中に,技術的関心が高く,色々意見を貰える環境に身を置きたいと思った.このインターン先だと,技術的に詰まったときに相談しても,とりあえずこれなら動くからと,場当たり的な解決策で勧めていくことがよくあった.これは自分の身にならないと感じていた.

 これらのミスマッチを事前に防ぐために,入社時点で自分に交渉できる英語力があればよかったと思った.

奨学金のプロジェクト的にも沿わなくなってきた

 会社の方針が変わり,最初に作った某奨学金のプロジェクト的にもあんまり沿わなくなってしまった.会社が変わったからやめる,ではなく色々と試してみたが自分の力ではすぐに変えられないと思った.何度かサービス自体に口出ししてみたものの,自分の英語力のせいか論理力のせいか,はたまたビジネス力(?)のせいかわからないが社長を納得させられなかった.

 まぁ結局は社長の会社なので,社長が自分の意見を必要ないと判断するのは全然間違いので仕方がないと思った.

英語のためだけにインターンを続けるのも非効率だと思った

 技術的にも某プロジェクト的にもマッチしないとなると,残りは英語力の向上だったが,英語のためだけに続けるのも,非効率だと思った.

 というのも,一日の業務のうちで社長と話すのは合計して1時間もない(8時間中).メイン業務はプログラミングだからである.英語学習だけを行うのであれば語学学校に通ったほうが効率が良いと思った.

 また,色々な場所で聞くと思うが,海外にいるからといって英語力が上がるわけではないということがある.毎日勉強してもそれほど上達しなかったからこそ胸をはって言える().しかし,「英語話者に対して物怖じせずに英語を話そうとする力」を得られたのは良かったと思っている. 

3月に入ってから蚊がやたら出始めて,毎晩寝不足になっていた.

いやーきついっす.

インターンを通して学んだこと 

(インドに関してはまた別記事でまとめる予定なのでそれ以外)

エンジニアとしての視点から

 エンジニアは会社に力を貸して,お金稼ぎを協力しているビジネスマンであることを理解した.スタートアップならスタートアップの,大企業なら大企業で求められることが違い,高い給料や評価が欲しければそれぞれにて発揮するべき力を調整する必要がある.

 自分は8,9月に大企業にインターンを行い,10~20人規模の中規模スタートアップでアルバイトを行っており,そして今回海外で3人程度のまだ収益の殆ど出ていないスタートアップで働いた.そして,それらの経験を通じてこの結論に至った.

 大企業の求めるものは,安定+技術力だった.すでにお金を生み出す枠組みが用意されているため,バグや不具合を出さないことに重きが置かれていた.また,膨大なユーザ数を捌くのも大企業ならではの問題であり,高い技術力が求められていた.

 収益の出てないスタートアップではその真逆だった.まずは自分たちが目指しているサービス,視点に需要があるのかどうかを確かめるために,とにかくリリースすることに重きが置かれていた.しっかり作り込んで,全く需要ありませんでしたでは意味が無いので,この手法は妥当だと思った..

 中規模スタートアップは,大企業と小規模スタートアップの間という感じだった.既に収益はあるため安定性は求められる.しかし,新しい需要やバグ,競合の存在から速さもある程度求められるという状況だった.

 結論として,エンジニアである前に会社に雇われている側である以上,会社の方針に従って働くのが自分の価値を最大化する方法だと学んだ.そして,将来は自分の求める方向と,会社が自分に求める方向ができるだけ一致している会社で働きたいと思った.

英語に関して

 たくさんの学びを得たがここでは2つ書く.1つは「手持ちの英語力で言いたいことを伝える力」である.なぜこれが重要かというと,いざ話す場面になればその場で語彙を増やすことができず,手持ちの語彙で戦う(話す)しかないからである.実際に合った例として,ルームメイトと話していたときに,自分は「compulsory education:義務教育」という言葉のcompulsoryという単語がわからなかった.しかしながら「 education that you must take ~」みたいな感じで手持ちの単語で置き換えて言うことで物事を伝えることができた.リスニングではこういったことができないが,これができるようになって伝えられることの幅が広がったと感じている.

 もう1つは「英語話者に対して物怖じせずに英語を話そうとする力」である.おそらく海外留学した人が最初に超える壁は,この力を得るかどうかだと思う.それができないとコミュニケーションが一方的にも伝わらない.語学学校の先生もまずは怖がらずに言おうとすることが一番大事と言っていた.

 余談だが,1年ほど前に大学にて,留学生と雑談する場所に行ったことがある.事前に話す練習はしていたのにもかかわらず,ほとんど何も話せず,聞き取れず,1時間固まって終了した.相手も自分の勉強に付き合うためにいるのではないので,多少の気遣いはあったものの,物怖じしてなにもできず,放置されて終わった.このときに必要だったのは,英語話者に物怖じしない”慣れ”だったのかもしれない. 

日本帰ってからなにしてたの

 引き続きインターンを探していた.面接は2度したが,祈られた.なんというか,次のインターン先はどこでもいいというわけではなく,落ちてもいいので選ぼうと思っている.

 というのも,次は技術的にも,やりたい事的にも合わない場所でもうインターンはしたくないと考えているからである.海外だからいいぜみたいな気持ちはもう卒業した.日本でできないことを求めて海外に出たのに,学べるものが英語しかないのは,あまり有意義ではないし,英語を学ぶだけなら語学学校に行ったほうが効率が良い.なので,最低でも英語(技術でもアプリの知識でも)を得られそうな場所でインターンしたいと思っている.

これからどうするの

2パターンある.

パターン1:どこかの海外インターンに受かる(応募ナウ)

 その企業に3ヶ月行く.

パターン2:全部落ちる(多分こっちになる)

 日本でお勉強したりバイトしたり,休学ライフをエンジョイする.某奨学金の関係上途中で変更(orやめる)のには妥当な理由が必要になるので,書類ワークする.

まとめ

 今月もバッドリザルトでした.英語力と技術力が足りずに,良いインターン先にに受け入れてもらえないので,しばらくはお勉強を続けながらチャレンジしてみようと思う.加えて,それは今月中では解決できそうにないなぁという気分なので,このまま日本滞在を予想している.あと日本に帰ってきたのでたくさんご飯に行きたい.